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EDLPとEDLC、そしてEDSLPと平準化の話(チェーンストアエイジ3/15特集に関する食彩賓館の意見)

 日曜日らしくまったりとした話題

 チェーンストアエイジ3/15号でEDLPについて執筆されています。
食彩賓館は“言葉”を大事にしたいと常々思っていて、「業態」「店舗フォーマットの区分(GMS、SSM等)」だけでなく、店頭表示のPOPなどにも苦言を呈してきました。簡単に言うと「わからん言葉使うな」「やたら専門用語を使うな」「カタカナ用語を使うな」等々。
食彩賓館は現場上がりなので、経営用語や流通用語などの勉強なんぞあまりしたことがなく、さらには専門用語を駆使してカタカナなんぞで表現する文章は敬遠るだけでなく、「何 考えてんだコイツ」的な感想を最初に持つ。ましてや内容がチンプンカンプンだったりすると「伝えベタ」のレッテルを貼る。
専門用語を使う場合、注意しなければならないのは読み手の知識に合った表現にすること。
昔なら、「わからなければ勉強せいっ」で通ったが、今では「(専門用語を使ったりして)伝わらない文章を書くヤツがダメなヤツ」と思っています。
そういった意味においても、内容の的確さについても今回の今回のチェーンストアの文章は実にわかりやすい。
食彩賓館が常々、言っている「EDLPの使い方・考え方・取り組み方」について平易な文章でわかりやすく説明されています。

 で、今回、食彩賓館が言いたいことは下記の1点。

EDLP・EDLCはEDSLP・EDSLCでなくてはイカンについては賛成。でも、「EDSLP・EDSLC」による平準化(デコボコ無し)を日本の流通業に期待するのは難しい。
・注)上記の意味を理解できない人はこの記事はスルーしてね。過去記事を読めばいろいろ見えてくるかも知れませんが。

理由は何回もブログで取り上げてきたが「日本人の買物習性に合わない・向かない」のが理由。
流通業における平準化について語りだすとキリがなくなるので、ここでは割愛。某生産方式については相当、勉強していますが、これは私のブログの趣旨と違ってくるので世間には公表しません。

 EDLPに限らず、業界用語をできるだけ使わないようにしているのは言葉の標準が固まっていないからという理由もあります。
ブログに「この店はEDLP店です」と書くことの難しさを知っていると、なかなか書けないんですよ。無知を晒してしまうのを知っているから。おそらく日本には本当の意味での『EDLP』店ってないのではと思っています。かっては、頻繁に使っていましたが、ある方のご指摘をいただいてからは慎重に使うように配慮しています。
なので毎日低価格を標榜しているスーパーは「低価格志向店」と区分しています。
余談ですが、同様の理由で高額な、あるいは普段使い以上の商品を販売するスーパーについては「高質志向店」という表現を使っています。私の「高質」とあなたの「高質」は違うから。

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◇EDLP、EDLC、Hi-Lo売価政策についての記事(一部)

2016/11/01販売管理費と営業利益率
2016/09/22バロー 関ひがし店(岐阜県)チラシなし
2013/04/24バロー大津店(滋賀県大津市)チラシなし
2012/12/01「EDLPと毎日特売は違う」を語るにはまだまだ知恵と能力が不足している。企業は安易に「用語」を使わないことを要望する
2012/06/04バロー東起店訪問「新EDLP売価政策」
2012/03/18EDLPとEDLC、そしてEDSLPと平準化
2011/03/08EDLP売価政策。マックスバリュ清水八坂店
2011/02/22平和堂EDLPタイプ店のフレンドマートD
2011/11/15バロー藤枝店は“準EDLP”店
2016/06/29バロー大坪店(EDLP店)
2010/05/18さとうの“EDLP店”フレッシュバザール(兵庫県)
2010/04/06パレマルシェ飯村店(愛知県豊橋市)のEDLP化
2010/04/06西山和宏氏の「EDLPについて」
 (目から鱗。食彩品館.jpの見方が変わったきっかけ)
2009/11/23バロー岩倉店(EDLP2号店)訪問記
 (チラシ削減による売価政策への貢献度を量る) 
2009/08/18EDLPへ業態変更「マックスバリュ中部 荒子店」
  (この頃はまだ“業態”という言葉を食彩品館.jpでも使っています) 
2009/07/26バロー師勝店,EDLP一号店
 
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